あいうえお

正月あたりに実家に帰ったとき、結婚して子どもも生まれた弟が酒に飲まれていた。

いわく、結婚した相手とその親との間で板挟みにあってつらいとのこと。

 

正直、結婚できない男、生まれの過ちである私には無縁の話だ。

話を聞いていても「自分で堕ちた地獄でなにを文句垂れてるの」という感想しか浮かばない。

再生産に参加していることは素晴らしいでしょうねとは思うが、だからと言って自分がその輪に加わろうだなんてこれっぽっちも思わないわけで。

じゃあ自分はどうやって生まれてきたんだとか思われそうだ。

言っちゃあなんだが、出来る人間がやりゃあいいだけでそれを拙下のごとき下賤な人間に求めないでくれという感じである。

長生きしたくねえのに子どもがいたらそうも言ってられないだろう。

自分の遺伝子を持った子どもとか何が悲しくて生きているのかという話だし

自分の子どもには幸せになってほしいと思うわけで、そう考えたらこの世の瘴気にあてるのもかわいそうだろうが。

 

まあ何もかも自分に生きている価値がないから、その中で芽生える劣等感が悪いんですかね(笑)

結婚できない男は何やっても駄目ですので。

 

ついでに自分語りしましょうか。

私の過去について。

 

私には過去恋人と呼べる人間が何人かいた。

告白しては玉砕を繰り返していた能のない間抜けだったが、

下手な鉄砲ぶっぱしてたまたま命中した巡りのわるい人たちがいたわけですわ。

今思えばかわいそうな、哀れな人たちであったことよ。

それでも、私は先方の期待に応えられるように自身の及ぶ限りのことはしたし

私が思うエゴを愛と思い込んで先方へ渡していたわけですよ。

まあ上にあるとおり自分のおもう愛だなんてエゴの塊でしかないわけですが。

そんな独善的な思いを愛とか吹いて騙していたことも知らずに有頂天になっていたねえ。

言わずもがなだがそんなものが長く続くわけもなく。

結局泡沫の夢として消えていったのが顛末。

そんなことを何度も繰り返していると本当の愛(笑)は自分にとって足かせにしかならねえという判断を下したようで

一時期恋愛から離れていたんですよ、3年以上。

それまで半年以上彼女いない時期がないとかほざいていた、彼女がいるというステータスで悦に入ってた勘違い野郎が

誰かを好きになる方法を忘れてしまったんですよ。

ようやく思い出してきたはいいが失うもののリスクに目が行き過ぎて

結局自分の願う選択肢を取れないでいる現状に非常にうんざりしている。

 

結婚と恋愛がイコールではないことは重々承知のうえで言わせてもらうが

私は人間としても女性としても魅力を感じられる人間(≒恋愛的に好き)でない限り一緒に地獄へ堕ちようだなんてとても思えない。

背中を預けて裏切られても惜しくないと思える人じゃないと一緒にいる意味ないよね

という未だに気持ち悪い夢見てる寝ぼけた乙女脳なおっさんなもんで。

 

長々書いたが何が言いたいかを要約すると

「自分は結婚できない」

というこの一点に尽きる。単にその言い訳をちんたらちんたらゴミみたいな文字列並べて帯域の無駄遣いをした次第。

死ぬまでの暇つぶしはまだまだ続く。